育児協力要請ポイントは「片手ピンチ」と「待たせ泣き」、そして「いつものアレ」。

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昨日の「夫、自分の首を絞めつつレベルを上げる(妻・義母孝行の巻)」での夫へのレクチャーについて少し。

夫は自分がプレゼントしたチケットが夕方〜夜という育児フルコースタイムだったがために自分の首を絞め、「入浴・就寝前授乳・寝かしつけ」を一人ですることになった。

初めての一人育児フルコースに備えて、少しずつレクチャーが始まった。
で、何をどう伝えればよいのか…と考えたときに
「ここはこうして、次はああして…」だと、自分も頭に入らないなと思ったのでポイントを以下の3つに絞ることにした。

その1.片手ピンチ
 今まで自分が片手でしまった…!あそこに置いておけば…!と感じたことをふまえて準備したものなどを中心に話す。例えば、服をきちんと開いてその上にオムツをセットしておいたり、寝る前のお布団やタオルの形を整えておいたりすること。ポイントは、それをしておかなかったがために片手でその作業をすることになり、どのようにやりにくかったか・困ったかを話しておくことかなと思う。


その2.待たせ泣き
 上記同様、哺乳瓶が目に入ると欲しくて温まるのが待てずに泣くことがある。あげるタイミングに温まるようにセットしておけば泣かせずに済むので、「このタイミングで温めておくと、待たせ泣きがないよ」と伝えておいた。お風呂上がりに必要なアイテムが側にないときも同様。


その3.いつものアレ
 寝かしつけがうまくいかない…それは「いつもと違う人」だからなのか「いつものアレ」がないからなのか。いつもとは違う人がする、ということだけでもいろいろなことが微妙に違うのだから、できるだけ「いつものアレ」は細かく伝えておいた。例えば、娘の場合は枕代わりのタオルの端っこをもって掴み、指しゃぶりをしながら寝るというのが入眠儀式。タオルの中央に頭を置いてしまうとタオルの端をつかめないことがあり、うまく入眠儀式に入れず泣くことがあるのでどこに頭を置いているかなどはとても細かいけれども重要だ(笑)
 いつものアレを伝えることの良さは、「いつもとは違う人だけどいつものアレだ」という安心感を与えられること。ただ、「いつものアレ」は日常的に無意識に繰り返している場合が多く、ときに説明で端折られる。加えて、とても微妙で細かい動作であることも多い。無意識のうちに蓄えている我が子の「いつものアレ」はとても大切な情報だと思うのだけれど。


というわけで、トレーニングの際は「3つのポイントに絞って手順と理由を説明します。その一、片手ピンチを防ごう!」という感じ。トリセツに従う人といきなり自己流で始める人がいるのと同じように、どうするかは夫の自由だ。「最終的に寝ずに泣いちゃって困るようなら抱っこして散歩でも良いし、ご自由に」というのも夫的に気楽になったそうなので、ゴールを決めすぎないことも大切かもしれない。
わたしも「泣いていないかな…困り果てていないかな…」が最大関心事で、「寝かしつけの成功」にこだわっているわけではない。
育児に携わる人の多くは、好きで我が子を泣かせているわけではないので、きっといつもいろいろと小さな工夫をしている。「おお、一人でもできるじゃん!」の境地に入ったら「パパのアレ」「ママのアレ」がどんどんできていけばいいと思うのだ。
「いつものアレ」を知らないがために「なんかちがうアレ」になってしまって、「…大変…もうしたくない」になるのはもったいないな〜と思うので、いつものやり方を伝えておくことは大事かなと思う。




育児の素敵なところのひとつは、特別ではないと思っている日常に特別な「いつものアレ」が増えていくこと。
それは家族みんなの成長とともに日々更新されていく。
コミュニケーションが大切、っていうのは「いつものアレ」を共有するためでもあると思うこの頃だ。


結論:
素敵な「いつものアレ」を日々更新し、楽しい育児を。