犬も食わない喧嘩を笑いに変える

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先日、夫&娘と一緒にふらりと買い物に行き、娘のコップを買おうということになった。
売り場が狭かったのでベビーカーでの突入はやめて「2番目の棚のコップどう?」と交代で現物を確認しにいくことになった。
娘が使うものもできるだけデザイン等、相談している。夫も気に入ったもののほうが子育ても楽しいと思うからだ。
もちろん選ぶのがおっくうな人もいる&好みが全く違う人もいると思うので夫婦それぞれだとは思うけれど、最初から娘のものはママが…という立ち位置だと(選ぶことが好きならば)パパの貴重な機会を逃してしまうかもしれない。
夫は割と選ぶことが好き&好みもそれほど夫婦間でかけ離れていないので、娘が自分で選ぶまでは二人で選ぶことに。


それで、棚を見に行ったら一組の夫婦が、赤ちゃんを抱っこ紐に入れて以下のような会話をしていた。

ママ「あ、これかわいい〜♡」(棚から取る)
パパ「は?誰に買うの?」(冷たい口調でにこりともせず)
ママ「○○ちゃんにさ〜」(おそらく娘の名前)
パパ「前も同じようなの買ったじゃん」(以下ずっと冷たい+やや怒り口調で)
ママ「でもこれかわいいじゃん」
パパ「いい加減にしな、欲しいならもう自分で買って」
ママ「えー」(しかし商品は戻さない)
パパ「無駄、そんなもん無駄無駄」
ママ(パパの言葉を無視して商品を持ったまま売り場を離れる)

という一連の流れがあり、
おぉ…なかなかのイライラパパと動じないママやったなぁ…日常茶飯事なんかなぁ
子どもは何言ってるかわかんないと思って赤ちゃん抱いたままあの口調なんかなぁ

と、いろいろ考えてしまった。
「夫婦喧嘩は犬も食わない」というだけに、こちらが気にすることでもないしご本人たちにとっては喧嘩のレベルにも達していないのかもしれないけれど。


その出来事を夫に報告するでもなく、私たちも売り場を離れたらズラッとカラフルなガーゼハンカチが並ぶコーナーにさしかかった。
私が何気なく

「あー、こんなにかわいいガーゼハンカチあるんだ。しょっちゅう使いそうだし揃えたくなっちゃうね」

と口にしたら、

「大丈夫、ハンカチかわいくなくてもこの子がかわいければ」

と夫から返ってきた。



ママが欲しそうな物に関して言及し、それをパパが却下するという構図は同じ。
でも、私は不覚にも夫が発した言葉にクスリとしてしまったのだ。
もちろん、ガーゼハンカチを心から買いたかったわけではないので「買いたい欲求」も前述の夫婦とは違うけれど。

半分のろけも入りつつ、「あー、この人が旦那でよかった」と思った。

のろけと切り捨てるのはもったいないなぁと感じたのは
相手の提案や要望を却下する方法は、衝突だけではないと思えたからだ。



この些細な出来事で、夫の要望を却下する際はどうやってクスリとさせてやろうかと作戦を練ることにした私なのであった。